台湾 感染急拡大で外国人の入境停止 医療体制への負担を考慮

台湾では新型コロナウイルスの感染が急拡大していて、当局は医療体制などへの負担を考慮して、19日から1か月間、居留証を持たない外国人の入境を原則として停止することを決めました。

台湾当局は17日、新型コロナウイルスの感染が域内で確認された人が新たに333人増えたと発表しました。

台湾では海外から到着した人などを除き域内での感染確認が今月14日までの累計で164人と感染を抑えこんできましたが、この3日間だけで700人以上増え、累計で883人となりました。

海外から来た人の感染確認も続いていて、当局は医療体制や検疫体制の負担を考慮して、19日から1か月間、台湾の居留証を持たない外国人の入境を原則として停止することを決めました。

感染の急拡大を受けて、当局は特に感染者が多い北部の台北市と新北市の警戒レベルを15日から4段階の上から2番目に引き上げています。

当局は不要不急の外出を控えることや在宅勤務や時差出勤の活用を呼びかけていて、台北市内のオフィス街は昼食時の人通りがふだんより大幅に減っています。

また、2つの市では映画館などが閉館となっているほか、18日から今月28日まで小学校、中学校、高校の児童や生徒を登校させないことを決めるなど生活への影響が広がっています。