北海道・広島・岡山 17日の主要駅の人出 先週比5%前後の減少

北海道と広島、岡山に緊急事態宣言が拡大して初めての平日となった17日朝、それぞれの地域の主要な駅付近の人出について、ビッグデータを分析した結果、先週から5%前後、減少していたことが分かりました。

NHKは、NTTドコモが携帯電話の基地局からプライバシーを保護した形で集めたビッグデータを使って、緊急事態宣言が拡大した地域の北海道、広島、岡山について、主要な駅付近の17日午前8時台の人の数を分析しました。

その結果、先週の月曜日(10日)と比べて、いずれも5%前後減っていて、
▽札幌駅付近は4%、
▽広島駅付近は5%、
▽岡山駅付近は6%の減少でした。

一方、去年の1回目の緊急事態宣言期間中の月曜平均と比べると、いずれも増えていて、
▽札幌駅付近は18%、
▽広島駅付近は14%、
▽岡山駅付近は20%の増加でした。
また3回目の緊急事態宣言が4週目に入った東京と大阪の人出は、先週の月曜日と比較するとほぼ横ばいの状態で、
▽大阪駅付近はほとんど変化なし、
▽東京駅付近は1%の増加でした。

まん延防止等重点措置の10県の人出は

群馬、石川、熊本にも拡大した「まん延防止等重点措置」が実施されている10県についても、各地の主要な駅付近の17日午前8時台の人出を分析しました。

このうち重点措置が16日から実施された3県は、先週の月曜日(10日)の人出と比べると、
▽群馬の高崎駅付近が4%の増加、
▽熊本駅付近がほとんど変化なし、
▽石川の金沢駅付近が1%の減少でした。

また重点措置がすでに実施されている7県は、いずれも先週の月曜日と比べて、
▽愛媛の松山市駅付近が4%増加、
▽沖縄の県庁前駅付近と▽埼玉の大宮駅付近が1%増加、
▽三重の四日市駅付近と▽神奈川の横浜駅付近がほとんど変化なし、
▽千葉駅付近が1%減少、
▽岐阜駅付近が3%減少でした。

一方、去年の1回目の緊急事態宣言中の月曜平均の人出と比べると各地とも増加していて、増加幅は14%から51%となっています。

JR広島駅前では

16日に広島県に緊急事態宣言が出されてから初めての平日となった17日、JR広島駅前では、職場に向かったり、バスを待つ列に並んだりする通勤客の姿が見られました。

緊急事態宣言の対象地域に追加されたことを受けて、広島県は、人と人が接触する機会を減らすため、外出機会の半減や、出勤する人の7割削減を県民や事業者に対して求めています。

17日朝のJR広島駅前には、職場に向かったり、バスを待つ列に並んだりする通勤客の姿が見られました。

このうち20歳の会社員の男性は「土日は外に出ていないが、きょうからは、感染対策に気をつけながら、テレワークや時差出勤などをうまく利用していきたい」と話していました。

大阪から出張で来たという男性は「新幹線の中は人が少なかったが、駅では人が多かった。新型コロナウイルスとうまくつきあっていくしかない」と話していました。

府中町の60代の女性は「リモートワークができる仕事ではないので、出勤はしかたがない」と話していました。

県によりますと、緊急事態宣言の初日となった16日のJR広島駅周辺の人出は、1週間前と比べると、午前7時台は31.9%、午後2時台は18.2%、それぞれ減少したということです。

また、感染が広がる前の去年の1月下旬と比べると、午前7時台は23%、午後2時台は61.4%、それぞれ減少したということです。