中国 4月の主要経済統計 新型コロナ影響からの回復傾向続く

中国の先月=4月の主要な経済統計が発表され、工業生産が去年の同じ月と比べて9%余りのプラスとなるなど、新型コロナウイルスの感染拡大の影響からの回復傾向が続いています。

中国の国家統計局は17日、先月の主要な経済統計を発表しました。

それによりますと、工業生産は、電気自動車や産業用ロボットなどの生産が増えたことから、去年の同じ月と比べて9.8%増加しました。

また、建物や設備などの固定資産投資は、不動産開発やハイテク産業での投資が伸びて、ことし1月から先月までの投資額が去年の同じ時期と比べて19.9%増加しました。

このほか、消費の動向を示す「小売業の売上高」は、スポーツ用品や宝飾品などの販売が好調で、去年の同じ月と比べて17.7%増加しました。

一方で、小売業の売上高は、3月と比べると0.3%と小幅な増加にとどまっていて、個人消費の底上げが課題となっています。

中国国家統計局の付凌暉報道官は「中国経済は安定して改善している。ただ、依然として回復途上のため回復には不均衡さも生じているほか、このところの原材料価格の上昇による企業の生産への圧力が強まっている」と述べました。