里帰り出産できない母親など昼食宅配で支援 東京 日野

東京 日野市は新型コロナウイルスの影響で里帰り出産ができずに、産後の支援が受けられない母親などを支援しようと、17日から昼食の宅配サービスを始めました。

日野市によりますと、新型コロナの影響で里帰り出産ができずに親族の支援を受けられなかったり、感染防止のために育児相談の機会が減ったりするなど、産後まもない母親の孤立が心配されるということです。

そのため、日野市は、市内に住むおおむね産後2か月以内の母親と同居する未就学の子どもを対象に、1食500円で昼食用の弁当を宅配するサービスを17日から始めました。

市の社会福祉協議会で事前に予約を受け付け、土日も含めて利用できるということです。

宅配は高齢者向けの配食サービスを行っている業者に委託し、宅配のスタッフは新たに育児支援についての研修を受けたうえで、母親の悩みや必要な支援について市の担当部署につなぐなどの対応を行うということです。

日野市は「弁当の配達をしながら声かけを行って孤立しがちな母親を支援し、産後うつの早期発見などにつなげたい」としています。