ガザ空爆「あと10分しかない」 倒壊直前にビル脱出の記者は

イスラエル軍は15日、AP通信やカタールの衛星テレビ局アルジャジーラなど、海外メディアの拠点があった建物を空爆で破壊しました。AP通信は、建物が倒壊する直前まで中にいた記者の手記を配信しました。

この記者は、15日午後1時55分、夜の業務に備えて仮眠を取っていたところ、ヘルメットをかぶった同僚が「避難しろ」と叫びながら飛び込んできて、目を覚ましたということです。

イスラエル当局は、建物のオーナーに空爆を通告し、中にいる人を退避させるよう求めていました。

「あと10分しかない」と言われた記者は動揺しながらも、急いでパソコンといくつかの電子機器や家族の写真などを手にして午後2時すぎ、ヘルメットをかぶって建物を後にしました。
その後すぐに、イスラエル軍のドローンとF16戦闘機による空爆を受け、建物は倒壊しました。

AP通信は2006年からこの建物を取材拠点としていて、ガザ地区出身のこの記者にとっては住居でもありました。

AP通信によりますと、建物では当時、社員ら12人が働いていて、全員避難し、けが人はいなかったということです。
AP通信のプルイット社長兼CEOは声明で「この攻撃でガザ地区で何が起きているか世界は知ることが難しくなってしまった」と空爆を強く非難しました。

また、イスラエルが、このビルがハマスの拠点だから攻撃したと主張していることについては「ハマスが建物の中にいた、または建物の中で活動しているという兆候はなかった」と反論しています。