“県境越えた移動控えて” 中国地方5県知事がオンライン会議

緊急事態宣言の対象地域に16日から広島県と岡山県が追加されたことを受けて、中国地方5県の知事がオンラインで会議を開き、県境を越えた不要不急の移動を控えるよう各県民に求める声明を取りまとめました。

広島県と岡山県が緊急事態宣言の対象地域に追加されたことを受けて、中国地方5県の知事は16日、今後の対応などを協議するためオンラインで会議を開きました。

この中で岡山県の伊原木知事は「県内の新規感染者数は過去最悪の水準だ。対策を徹底し、中国地方の西の防波堤を務めていきたい」と述べました。

また、鳥取県の平井知事は「国の役所も含め、出張などで感染を持ち込む事例もある」と指摘しました。

そして会議では、5県の県民に感染者が比較的少ない鳥取・島根両県間を除き、県境を越えた不要不急の移動を控えることや変異株の感染力は非常に強く重症化しやすいことから最大級の警戒をし、感染防止対策を徹底することなどを求める声明をとりまとめました。

会議のあと広島県の湯崎知事は、記者団に対し「中国地方全体で検査や医療などで協力し、感染を抑え込んでいきたい」と述べました。