“よくここまでやったな” 体操 寺本明日香 内定逃し涙

体操で3大会連続のオリンピック出場を目指した寺本明日香選手は、15日のNHK杯で5位に終わって代表に内定することはできませんでした。
それでも演技後は「本当にこの10年、よくここまでやったなと思う」と涙を流しながらも充実感をにじませました。

25歳の寺本選手は、ロンドン、リオデジャネイロと2大会連続でオリンピックに出場し、およそ10年の間、日本の女子を引っ張ってきました。
去年2月には左足のアキレスけんを断裂する大けがを負いましたが、リハビリを重ねて競技の場に復帰。先月の全日本選手権では6位となり、NHK杯で3回目のオリンピックを目指していました。
しかし、この1か月の間にもともと痛めていた右の足首が再び痛み始め、練習ができない日々が続いたと言います。
代表内定がかかるNHK杯へ、「勝負の世界だし、甘ったるいものではない。今の自分の体操で戦えるかと言われるとそうではない。NHK杯では寺本明日香の体操をファンや観客のみなさんに届けたいと思っていた」と気持ちを切り替えました。

最初の種目、跳馬では「世界で戦える技」と位置づけ練習を重ねてきた高難度の「チュソビチナ」を見事に決めて、出場選手で2番目となる高得点をマークしました。
最後の種目、ゆかの着地で大きくバランスを崩し、結果は5位と代表内定はなりませんでしたが、競技の後には笑顔も見せました。
記者会見では「すごくすっきりしている。きょうは、この舞台に立ててる幸せを身にしみながら演技をやっていた。代表選考というより、この雰囲気を楽しんでやっていた」と振り返りました。

そして「本当にこの10年間はよくここまでやったなと思う。10年間トップでいたから、いろいろな思いがあったし、いろいろなこともあった。ここまで日本を引っ張ってこられてよかった。幸せだったなと思うし、本当に楽しかった」と涙とともに充実感をにじませました。