ギリシャ イタリア 外国からの観光客 受け入れを再開

ヨーロッパではギリシャとイタリアが新型コロナウイルスのワクチン接種を終えた旅行者などに対して入国後の隔離措置を撤廃する方針を示し、外国からの観光客の受け入れを再開する動きが広がっています。

ギリシャは14日からEU=ヨーロッパ連合の加盟国に加えて、イギリスやアメリカなど合わせて53か国からの旅行者に対し、新型コロナウイルスのワクチン接種を終えた証明かPCR検査での陰性証明を提示することを条件に、入国後の10日間の隔離措置を撤廃しました。

エーゲ海のミロス島には15日、外国からの観光客を乗せたフェリーが到着しました。

ドイツから訪れた家族連れの男性は「2か月前から予約して待っていました。観光再開はすばらしい決定で、ここに来ることができてうれしい」と話していました。

フランスから訪れた女性は「到着したばかりなので、この島を探索するのが楽しみです」と話していました。

ミロス島の自治体のトップは「住民の半分以上が観光業にたずさわっている。観光再開を待ち望んでいた」と期待を示していました。

イタリアも16日から、ワクチンの接種を終えた証明などがあれば、EU加盟国や日本、アメリカなどから観光客を受け入れるとしています。

ただ、ヨーロッパでは観光の再開で感染が再び拡大しかねないという懸念も出ていて、各国はワクチン接種を加速させて懸念を払拭(ふっしょく)したい考えです。