ワクチン接種 特例で担う歯科医師向けの研修 神戸

新型コロナウイルスのワクチン接種を行うことが特例で認められた歯科医師たちに、手順などを確認してもらう研修が神戸市で行われました。

神戸市では、およそ43万人いる高齢者への接種を7月末までに終えるため、市の歯科医師会に協力を要請しています。

接種を担うには事前に研修を受けることが条件となっていて、神戸市中央区で開かれた研修にはおよそ70人の歯科医師が参加しました。

参加者は市の保健所の医師などから、注射器の針を腕に垂直に刺すことや、接種の際に痛みやしびれがないか確認することを学び、人の腕に見立てた模型で練習しました。

そして研修を終えたあと、参加者どうしでワクチンを接種しました。

神戸市では今月25日から大規模な会場を設け、一日最大2000人に接種を行う計画を立てています。

今回を含めておよそ350人の歯科医師が、研修後この会場での接種を担うということです。

研修を受けた50歳の歯科医師は「腕への注射は久しぶりでしたが落ち着いてできました。医療がひっ迫する中、できることを協力したい」と話していました。

神戸市健康局の花田裕之局長は「神戸の医療を守り、亡くなる人を1人でも減らしたい。歯科医師の皆さんにも協力してほしい」と話していました。