パラカヌー 加治 辰己 高木の3選手が初のパラ代表に内定

東京パラリンピックの出場枠獲得をかけてハンガリーで行われているパラカヌーの世界最終予選で、愛知出身の加治良美選手と、徳島出身の辰己博実選手、大阪出身の高木裕太選手の3人が初めてのパラリンピック代表に内定しました。

ハンガリーで開かれているパラカヌーの世界最終予選では、東京パラリンピックの出場枠を獲得していない上位の国や地域に出場枠が与えられ、日本チームはその枠を獲得した選手が東京大会の代表に内定します。

15日の女子カヤックシングル、障害が最も軽いクラスでは、加治選手が決勝で52秒29のタイムで6位に入り、出場枠を獲得しました。

男子カヤックシングル、障害が中程度のクラスの決勝では、辰己選手が50秒39のタイムで9位に入り、出場枠を獲得しました。

男子カヤックシングル、障害が最も重いクラスでは、13日の準決勝で敗退した26歳の高木裕太選手が繰り上がりで出場枠を獲得し、この結果、3人が初めてのパラリンピック代表に内定しました。

今回の世界最終予選で、日本チームは男子ヴァーシングルで出場枠獲得を逃しましたが、開催国枠があるため今後もう1人が選出され、パラリンピック代表選手が出そろうことになります。

辰己博実 持ち味は“終盤まで落ちない”持久力

男子カヤックシングルの辰己博実選手は徳島県上板町出身の43歳。カヤックのうち障害が中程度のクラスです。

もともとアウトドアのツアーガイドとしてカヌーを教えていましたが、2008年にスノーボード中の事故で脊髄を損傷して下半身が不自由になり、パラカヌーを始めました。

終盤までスピードが落ちない持久力を持ち味に、課題としていたスタートダッシュを磨き、初めてのパラリンピック出場を決めました。

加治良美 34歳から競技を始めて代表に

女子カヤックシングルの加治良美選手は愛知県岡崎市出身の40歳。3つあるクラスのうち障害が最も軽いクラスです。

中学2年生の時に交通事故で両足を切断し、その後リハビリの先生に紹介されて車いすマラソンに取り組んでいました。

34歳の時にカヌーの関係者に誘われて競技を始め、2019年の世界選手権では決勝へ進むことはできずパラリンピック代表内定を逃しましたが、その後も実力を伸ばしていました。

パラリンピックは初めての出場です。

高木裕太 友人の“あの人”に勧められて…

男子カヤックシングルの高木裕太選手は大阪市出身の26歳。障害が最も重いクラスです。

高校時代は野球部の4番バッターとして甲子園を目指していましたが、大学1年生の秋、オートバイの事故で脊髄を損傷し、胸より下を動かせなくなりました。

その後、友人だったリオデジャネイロパラリンピック銅メダリスト、車いすテニスの上地結衣選手にパラスポーツを勧められて、およそ4年前からパラカヌーを始めました。

鍛え上げた上半身を使った力強いパドルさばきを持ち味に、水をつかむ感覚を磨いて実力を伸ばし、パラリンピックは初めての出場となります。