JR西日本「一時帰休」を6月末まで延長を発表 期間が5か月間に

JR西日本は、新型コロナの影響で鉄道利用の回復が引き続き見込めないとして、ことし2月に始め、今月末までとしていた、社員の一部を休ませる「一時帰休」を、来月末まで延長すると発表しました。期間は5か月間に及ぶことになります。

JR西日本は、新型コロナの影響で鉄道の利用客が大きく減少し、業務量が減っているとしてことし2月から社員の一部を休ませる「一時帰休」を続けています。

現在は、対象となる社員2万7000人余りのうち、1日当たりおよそ1300人を今月末まで休ませるとしていましたが、大阪、京都、兵庫で3度目の緊急事態宣言が延長されるなど、鉄道利用の回復が引き続き見込めないとして、6月末まで一時帰休を継続することを決めました。

規模は、1日当たり1100人で、ほかにも6月からはおよそ200人の社員を飲食店やホテルなどのグループ外の企業に出向させることにしています。

一時帰休は、ことし2月から続いていて、期間は5か月間に及ぶことになります。

休んだ社員の給与は、国の雇用調整助成金などを活用し全額支払うことにしています。

JR西日本では、昨年度のグループ全体の決算で最終的な損益が過去最大の2332億円の赤字となるなど厳しい経営状況となっています。