ホンダ グループ決算 売り上げ減も最終利益は44%増加

大手自動車メーカー、ホンダの昨年度のグループ全体の決算は、最終的な利益が6000億円を超えて、増益となりました。新型コロナウイルスの影響で販売台数は減らしましたが、コストの削減で利益を伸ばしました。

ホンダが14日発表した昨年度の決算は、グループ全体の売り上げが前の年度より11%減って13兆1705億円、最終的な利益は逆に44%増えて6574億円でした。

新型コロナウイルスの影響で販売台数は前の年度を下回りましたが、値引きの原資となる販売奨励金を減らすなどコストを削減した結果、増益となりました。

一方、今年度については、アメリカと中国を中心に販売が持ち直すと想定されるものの、半導体不足や部品に使うレアメタルなど原材料の高騰で最終利益は5900億円と昨年度よりいくぶん減少すると見込んでいます。

倉石誠司副社長はオンラインの会見で「半導体不足の影響が続くと見ている。最小限に抑える努力は続けていくが状況は流動的だ」と述べました。

マツダも決算発表

一方、マツダも昨年度の決算を14日発表し、新型コロナの感染拡大が販売に響き、グループ全体の売り上げは前の年度より16%減少して2兆8820億円、最終的な損益は316億円の赤字となりました。