北海道 岡山 広島 3道県に緊急事態宣言決定 政府

政府は、北海道、岡山、広島の3道県を対象に、今月16日から31日までの期間、緊急事態宣言を出すことを決定しました。また、「まん延防止等重点措置」を群馬、石川、熊本の3県にも適用し、期間は今月16日から来月13日までとしています。

政府は、午後6時すぎから、総理大臣官邸で、新型コロナウイルス対策本部を開き、菅総理大臣をはじめ、西村経済再生担当大臣や田村厚生労働大臣らが出席しました。

そして、当初の方針を変更し、北海道、岡山、広島の3道県を対象に、今月16日から31日までの期間、緊急事態宣言を出すことを決定しました。

また、「まん延防止等重点措置」を群馬、石川、熊本の3県にも適用し、期間は今月16日から来月13日までとしています。

菅総理大臣は「全国の感染状況は地域によって差がみられ、急速に感染が拡大している地域がある。比較的人口規模の大きな、北海道、岡山県、広島県では、新規感染者数が極めて速いスピードで増加しており、分科会での専門家の議論を踏まえ、緊急事態宣言に追加することとした」と述べました。

そして、宣言の対象地域では、飲食店での酒やカラオケ設備の提供の停止、テレワークの促進などを自治体と協力して行うほか、「重点措置」の対象地域では、飲食店の営業時間の短縮や見回りなどの集中的な対策を講じる考えを示しました。

これによって、緊急事態宣言の対象地域は、東京、大阪、兵庫、京都、愛知、福岡の6都府県から9都道府県に、「重点措置」の適用地域は、北海道、埼玉、千葉、神奈川、岐阜、三重、愛媛、沖縄の8道県から10県にそれぞれ拡大されることになります。

政府は、14日午前、開かれた、感染症などの専門家でつくる「基本的対処方針分科会」に、当初、群馬、石川、岡山、広島、熊本の5県に「重点措置」を適用する方針を諮りましたが、専門家から、より強い措置が必要だといった意見が相次いだため、北海道、岡山、広島の3道県に宣言を出す方針に変更しました。

政府が示した当初の方針に専門家の理解を得られず、変更されるのは異例で、対象地域が変更されたのは、今回が初めてです。

菅総理大臣は、14日午後8時をめどに記者会見を行い、国民に理解を求めるとともに、引き続き、対策への協力を呼びかける見通しです。