東芝不正会計で損害 株主に賠償命じる初の判決 東京地裁

大手電機メーカーの東芝で6年前に不正会計が発覚し、株価が急落して損害を受けたとして、株主だった2つの信託銀行が東芝を訴えた裁判で、東京地方裁判所は合わせて1億6000万円余りの賠償を命じる判決を言い渡しました。東芝によりますと不正会計による株価の急落で賠償を命じられた判決は初めてだということです。

平成27年に東芝では経営トップをはじめ、組織的に不正な会計処理を行っていたことが明らかになり、個人株主や金融機関、それに機関投資家などが株価の急落によって損害を受けたとして、東芝に賠償を求める訴えを相次いで起こしました。

13日は、このうち2つの信託銀行が訴えた裁判の判決があり、東京地方裁判所の飛澤知行裁判長は「不適切な会計処理は経営トップらが中止や是正を指示せず、見かけ上の利益を増やすため続けられた。うその記載がある有価証券報告書が提出され、東芝は賠償責任を負う」と指摘し、合わせて1億6000万円余りの賠償を命じました。

東芝によりますと同様の裁判は37件起こされ、賠償を命じられた判決は初めてだということです。

東芝 「判決を精査し適切な対応」

今回の判決について東芝は「今後判決の内容を精査し、適切な対応を講じていきます」とコメントしています。