愛知の新型コロナ専門病院 入院患者増え 受け入れ態勢ぎりぎり

愛知県で新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、新型コロナウイルスの患者を専門に受け入れる県立愛知病院では入院患者が増え、受け入れ態勢がぎりぎりの状態となっています。

岡崎市にある愛知県立愛知病院は、新型コロナウイルスの中等症と高齢の軽症者を受け入れる専門病院で、去年10月に開院しました。

病院によりますと、13日に新たに2人が入院して、入院患者の数は最も多かった11日と同じ32人となりました。

病院の状況について、NHKの取材に応じた呼吸器内科の医師は「受け入れている患者は中等症の中でも症状が重い人が多く、重症化した場合には転院させなければならないが、受け入れ先がなかなか見つからず難しくなっている」と述べ、入院患者が増えて、病床も極めてひっ迫してきていると説明しました。

この病院では、看護師の数を開院当初より20人ほど多い59人にまで増員しましたが、受け入れ態勢はぎりぎりの状態だということです。

13日、病院内での取材中にも、県から新たに3人の患者の受け入れ要請があり対応に追われていました。

この医師は「自分や身近な人が入院できなくなる可能性があることを頭に入れ、人と接触する機会を減らすなどしてほしい」と訴えていました。