千葉県の自治体 高齢者ワクチン接種7月末終了 67%

高齢者向けの新型コロナウイルスのワクチン接種について、政府が目指す7月末までに終えられると回答した自治体が千葉県は全体の67%にとどまりました。これについて熊谷知事は「この数字に意味はない」としたうえで、接種を終えられるよう自治体を支援していく考えを示しました。

政府は、高齢者向けのワクチン接種の終了時期の見通しを12日公表しましたが、千葉県では7月末までに終えられると回答した自治体は54市町村のうち36と、全体の67%にとどまり、9月以降になると回答した自治体が15に上っています。

全国では86%の自治体が終えられると回答していて、熊谷知事は「現段階における『頑張ります宣言』で、この数字に意味はない」としたうえで、「あらゆる医療資源を活用して一日も早い接種を実現することがわれわれの仕事だ。市町村へのバックアップを含め努力を重ねていきたい」と述べました。

具体的には接種を行う医師・看護師をさらに確保していくことなどを検討するとしていますが、県独自の大規模接種会場の設置については「選択肢の1つだが、メリットとデメリットを見極めたい」と述べるにとどめました。