「ぴあ」三菱地所が約20億円支援 共同でイベント企画など

新型コロナウイルスの影響で業績が悪化しているチケット販売大手の「ぴあ」は、不動産大手の三菱地所から出資を受け入れ、およそ20億円の支援を受けることになりました。感染の収束後を見据えて両社はライブ施設の運営やイベント企画などを共同で行っていく方針です。

発表によりますと、ぴあと三菱地所は資本業務提携を結び、ぴあが三菱地所から4%余りの出資を受け入れ、およそ20億円の資本支援を受けます。

さらに両社は、新型コロナウイルスの感染の収束後を見据えて、ライブ施設の運営や、東京の丸の内や横浜のみなとみらい地区でのイベントの企画などを共同で行っていく方針です。

また、提携を進めていくため、今年度中にも合弁で新会社を設立するとしています。

ぴあは、大型の音楽イベントなどの延期や中止が響き、昨年度の決算で66億円の最終赤字に陥るなど業績が悪化していて、三菱地所からの支援などをてこに、経営の立て直しを進めたい考えです。

三菱地所「新事業領域に進出に重要な施策」

三菱地所の片山浩執行役専務は、13日の決算会見で「長期経営計画で掲げているサービスやコンテンツの提供など新事業領域に進出するうえで重要な施策の一つだ。ソフト面での付加価値向上や、アリーナやホールの開発や運営を視野に入れたノウハウの構築などがねらいだ」と述べました。