岐阜 各務原市ワクチン接種担当部署 “過労死ライン”超で増員

岐阜県各務原市では、4月に新設したワクチン接種を担当する部署の多くの職員の時間外労働が「過労死ライン」と言われる80時間を超えていました。このため、市は14日から職員を現在の15人から31人に増やし、時間外労働を抑制するとともに、円滑な接種を進めることにしています。

各務原市は4月に「新型コロナウイルスワクチン接種対策室」を設置して、職員15人がワクチン接種の準備や医療機関との調整を進めてきました。

4月に高齢者に接種券を配布してから、市民からの問い合わせが急増したほか、政府が高齢者への接種を7月末までに終えられるよう取り組む考えを示したことから、対応に追われました。

こうしたことから、各務原市が管理職と非常勤職員を除く11人の4月の時間外労働を調べたところ、7人が「過労死ライン」と言われる80時間を超えていました。

このうち4人は100時間を超え、最も長い職員は143時間だったということです。

このため各務原市は、14日から対策室の職員を現在の15人から31人に増やし、職員の時間外労働を抑制するとともに、円滑なワクチン接種を進めることにしています。
対策室の小栗安正室長は「業務は非常に多い状態だが、職員の健康管理にも気を配りながら、全力でワクチン接種を進めていきたい」と話していました。