40年超の美浜原発 事故想定し非常用ポンプ動かす試験行う方針

6月に再稼働する運転開始から40年を超える美浜原子力発電所3号機について、関西電力は原子炉を起動させたあと、事故を想定して非常用ポンプを動かす試験を行う方針を決めました。福島第一原発の事故の教訓を踏まえ、原子力規制委員会が実施を求めていました。

福島第一原発の事故では、1号機に原子炉を冷却する「非常用復水器」と呼ばれる設備がありましたが、事故が起きた条件で試験をすると、万一の故障で放射性物質が漏れるリスクがあるため長期間、本格的な動作試験がされず、これが現場の理解不足につながり事故が拡大したとの指摘があります。

このため、原子力規制委員会は事故を想定して、安全系の設備が実際に動くかどうかの試験を電力各社に求めていました。

これを受けて関西電力は、6月下旬の再稼働を12日に発表した福井県にある美浜原発3号機について、発電用の蒸気をつくる装置に注水する非常用ポンプで試験を実施する方針を決めました。

これまで少量の水を流す試験は行っていたということですが、今回は原子炉を起動してから数日後に、送電をした状態で実際に動かす予定で、事故想定に近い条件での試験になるということです。

関西電力は、同じく40年を超える高浜原発1号機と2号機でも、この試験を検討しています。

規制委員会は、ほかの原発については、同種のポンプに事故を想定したテスト用の設備が設置してあり、この試験の必要はないとしています。