兵庫 神河町長 コロナワクチン 対象外で接種受けたことを陳謝

兵庫県神河町の山名宗悟町長は、65歳以上を対象に町が行っている新型コロナウイルスワクチンの接種を、62歳でありながら受けたことについて、キャンセル分を接種したものだと説明したうえで「町民に対して事前に公表するべきだった」と述べ、陳謝しました。

神河町は今月6日から、65歳以上の高齢者で基礎疾患があり、重症化のリスクが高い人などを優先して、町内の公立神崎総合病院で集団接種を始めています。

神河町の山名宗悟町長は13日午前、記者会見し、62歳でありながら接種初日の6日に3人のキャンセルが出たため、そのうちの1人分について接種を受けたと説明しました。

山名町長は、会議で週に1度はこの病院に出向くことなどから、先月下旬に副町長を通じて病院側に接種ができるのか相談したところ「キャンセル分で対応できる」と回答があったため、接種を受けることにしたということです。

山名町長は「キャンセル分が出るとワクチンを廃棄するので、活用するために受けた。町長として危機管理を担う立場で、病院の開設者ということもあり、ルール違反ではないと思った」と説明しました。

そのうえで「町民に対して事前に公表するべきだった」と陳謝しました。

また、山名町長は、今月27日に2回目の接種を受けるということです。

町民は

神河町の町長がワクチンの接種を受けたことについて町民に聞きました。

72歳の男性は「町長が病院に行き、仕事をしているのはよく知っているので、感染を防ぐためにワクチン接種を受けたことについてはおかしいとは思わない。ただ、受けた当日にきちんと町民に説明をするべきで、報道を受けてきょうになって防災行政無線を通じて説明したのはおかしいと思う」と話していました。

また、68歳の女性は「ワクチン接種は基礎疾患のある高齢者の方を優先すべきで、町長が先に接種したことは不公平ではないかと思う」と話していました。