ワクチン接種 “キャンセル待ち” 登録制度開始 埼玉 戸田市

新型コロナウイルスのワクチンのむだをなくそうと、埼玉県戸田市は今月から接種のキャンセル待ちを登録できる制度を始めました。

厚生労働省や埼玉県によりますと、ファイザー製のワクチンはいったん接種できる状態にしたあとは6時間以内にすべて使いきる必要があるということですが、当日にキャンセルが出たり、医師による予診で接種できないと判断されたりして余りが出る場合があることが課題となっています。

こうした中、戸田市はワクチンをむだにしないための新たな取り組みとして、市民が接種予約のキャンセル待ちができる制度「もったいないバンク」を今月から始めました。

対象はワクチン接種券が届いた市民で、市のホームページや市役所などで配布する申込書で登録できます。

接種会場の医療機関からキャンセルの連絡を受けると、市が登録されている市民に電話で連絡し、接種可能な場所や時間を伝えるということです。

急なキャンセルの場合でも、およそ2時間程度で接種が行われる可能性もあるとしています。

戸田市では85歳以上の高齢者などを対象にすでに接種が始まっていて、これまでのキャンセル分は医療従事者に回るなどしていて廃棄した例はないということですが、市の担当者は「ワクチンを接種したいという人に予定よりも早く打てる可能性もある。ワクチンをむだにしないためにぜひ多くの人に登録してほしい」としています。