EU ワクチン接種進み ユーロ圏の経済成長率予測を上方修正

ドイツやフランスなどユーロ圏の経済についてEU=ヨーロッパ連合は、新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいることなどを受けて、ことしの経済成長率の予測を4.3%に上方修正しました。

EUの執行機関にあたるヨーロッパ委員会は12日、ユーロ圏19か国の経済について最新の見通しを発表しました。

それによりますと、ことし1年間のGDP=域内総生産の伸び率は前の年に比べて4.3%になると予測していて、ことし2月の見通しの3.8%から上方修正しました。

これは新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、経済活動が再開に向けて動きだしていることを受けたもので、世界経済の回復にともなう輸出の伸びが成長を支えるとしています。

国別の成長率はフランスが5.7%、イタリアが4.2%、ドイツが3.4%などと見込んでいます。

ユーロ圏では、依然として感染拡大の影響が続いていて先行きは不透明ですが、ヨーロッパ委員会のジェンティローニ委員は会見で「ことしと来年は力強く回復し、各国の経済は遅くとも来年の終わりまでに感染拡大前の水準に回復するかそれを超えるだろう」と述べました。