IOC「東京大会前に大多数の選手がワクチン接種する見通し」

IOC=国際オリンピック委員会は、東京オリンピック・パラリンピックに向けてアメリカの製薬大手ファイザーなどから提供を受ける新型コロナウイルスのワクチンについて、大会前に大多数の選手が接種することになるという見通しを示しました。

IOCは12日、オンラインで理事会を開いて東京オリンピック・パラリンピックの準備状況などについて報告を受けました。

理事会のあとマーク・アダムス広報責任者が会見を行い、ファイザーなどから提供を受ける新型コロナウイルスのワクチンについて「東京オリンピックの選手村に入る人の大多数が接種すると見通している。具体的な数字はまだ言えないがその数はさらに増える」と述べました。

関係者によりますとIOCは現時点で選手や関係者など選手団のおよそ7割はワクチンを接種して東京大会に臨めるという見通しを示しているということです。

アダムス広報責任者は感染が拡大するなかで日本国内で大会に否定的な意見が広がっていることを念頭に「このことは日本の人たちに対する明確なメッセージになる」と述べ安全安心な大会の実現を強調しました。

一方、日本の選手のワクチン接種についてはJOC=日本オリンピック委員会が国内の各競技団体に接種できる時期や場所を尋ねるアンケートを行い調整を進めています。

関係者によりますとそれぞれの競技団体のチームドクターや国立スポーツ科学センターの医師などを担い手にして多くの選手が拠点とするナショナルトレーニングセンターなどで接種を進める案が出ているということです。

競技全体の約1割で 選手選考続く

IOCのアダムス広報責任者は、12日の会見のなかで新型コロナの感染拡大の影響を受けている各競技の予選について「全体の7割にあたる7800人以上の出場枠がこれまでに固まり、およそ2割は世界ランキングをもとに決まる」と述べ、選考が続いているのは全体のおよそ1割となっていることを明らかにしました。

会見で「オリンピックはいらない」などと叫ぶ一幕も

オンラインで行われた記者会見では質疑応答の最後に指名されヤフーの記者と紹介された男性が画面に向かって突然、英語で「東京オリンピックはない」と書かれた黒い布を掲げながら「オリンピックはいらない」などと繰り返し声を上げる一幕がありました。

このあと映像はすぐに切り替わり会見は終了しました。