ドイツ 温室効果ガス排出量 実質ゼロの目標 5年前倒し2045年に

ドイツのメルケル政権は、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする時期を、5年前倒しして2045年までとする新たな目標を掲げました。政権としては野心的な目標を掲げることで急速に支持を拡大する野党「緑の党」に対抗するねらいもあるものとみられます。

ドイツ政府は12日、温室効果ガスの排出量の削減目標を定めた気候保護法の改正案を閣議で決定しました。

この中では、温室効果ガスの排出量の削減を前倒しして進め、2030年までに1990年と比べて65%の削減、2040年までに88%削減するとしています。

これによって、2045年までに温室効果ガスの排出量の実質ゼロを目指すとしていて、2050年までとしていた従来の目標から5年の前倒しとなります。

政府の方針についてメルケル首相は6日「世界中の将来の世代のために、地球温暖化の劇的な影響を抑えるべく、私たちが迅速に決然とした行動を取ることが必要だ」と述べています。

ドイツでは、ことし9月に行われる連邦議会選挙を前に、環境保護を掲げる野党「緑の党」が急速に支持を伸ばしていて、メルケル政権としては野心的な目標を掲げることで、対抗するねらいもあるものとみられます。

また、先月には連邦憲法裁判所が気候保護法について、2031年以降の排出削減に向けた措置が十分に盛り込まれていないとして、「一部違憲」とする判断を示し、政府は対応を迫られていました。