米NY州 予約不要のワクチン接種会場 鉄道や地下鉄の駅に設置

アメリカ東部ニューヨーク州は、新型コロナウイルスのワクチン接種を進めるため、予約せずに接種を受けられる会場を鉄道の駅に設けました。

ニューヨーク州は12日から試験的に主要な鉄道や地下鉄の駅の8か所に新型コロナウイルスのワクチン接種を予約せずに受けられる会場を設けました。

このうち、感染拡大前に1日に25万人余りの利用があったマンハッタンのグランドセントラル駅では、接種を待つ人の列ができていて、通勤客などが1回の接種で完了するワクチンを接種していました。

地元の23歳の女性は「来週、接種しようと別の会場で予約を取っていましたが、今すぐに受けられると知り、接種することにしました。ふだん使っている駅で接種できるのでとても便利です」と話していました。

これらの会場で接種した人には、地下鉄に1週間、無料で乗れる乗車券が配られ、ニューヨーク州は1か所につき1日、最大で300人の接種を見込んでいるということです。

ニューヨーク州によりますと今月11日現在、接種を終えた18歳以上は780万人余り、接種率は49.4%となっていますが、ペースの鈍化も指摘されていて、利便性を高めたり特典をつけたりすることで接種を進めようとしています。