新型コロナ 自宅療養中の20代男性死亡 基礎疾患なし 京都

新型コロナの変異ウイルスに感染した京都市の20代の男性が今月、自宅で療養中に亡くなっていたことがわかりました。男性には基礎疾患はなく、京都府内で20代が新型コロナで亡くなったのは初めてだということです。

死亡が確認されたのは、京都市に住む飲食業の20代の男性です。

京都市によりますと、男性は先月29日に発熱やせきなどの症状が現れ、今月2日に新型コロナの感染が確認されたということです。

男性が当初入院を希望したため、市の保健所が京都府のコントロールセンターに入院の調整を依頼しましたが、症状も軽症だったことなどから、まずは医師の診察を受けてもらうこととし、男性は自宅で療養を続けていたということです。

その後の医師の電話による聞き取りで、男性は「症状は続いているものの全身のだるさは改善しつつある」と話していたということですが、5日に改めて連絡を取ろうとしたところ電話がつながらず、6日の未明に自宅で亡くなっているのが見つかったということです。

男性は1人暮らしで、変異ウイルスに感染していたことが確認されたということです。

また基礎疾患はなく、死因は新型コロナによる肺炎とみられ、京都府内で20代が新型コロナで亡くなったのは初めてだということです。

京都市は「変異ウイルスが拡大するなか、高齢者だけでなく若い世代の人たちにも一層感染に注意してもらいたい」と呼びかけています。

京都府 自宅や宿泊施設への対応強化

京都府は新型コロナウイルスに感染して、自宅や宿泊施設で療養する人の症状の急激な悪化に対応するため、自宅療養者への訪問診療を、これまで実施している京都市以外でも対応できるよう体制を拡充させるほか、宿泊療養の施設に夜間、医療従事者を常駐させることにしていて、関連費用を5月補正予算案に盛り込んでいます。