新型コロナ 14都道府県の5指標7項目(11日時点)

政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、感染状況を示す4つのステージのうちどのステージにあるか判断するための指標として「医療のひっ迫具合」「療養者数」「PCR検査の陽性率」「新規感染者数」「感染経路が不明な人の割合」の5つを示しています。

このうち「医療のひっ迫具合」は「病床使用率」「入院率」「重症者用病床の使用率」の3つの項目があります。

内閣官房のまとめによりますと、現在、緊急事態宣言が出ている4都府県と、12日新たに対象となった愛知県と福岡県、それに現在「まん延防止等重点措置」が適用されている道と県、合わせて14都道府県の11日時点のデータでは、各地で最も深刻な「ステージ4」になる項目が多くなっています。

なお、病床関連の指標については、自治体の中にはすぐに受け入れることができる「即応病床数」などをもとに、異なる値を公表しているところもあります。

1-1医療ひっ迫 使用率

まず医療のひっ迫具合です。

病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

病床全体の使用率は、
▽北海道で50%、
▽東京都で40%、
▽※埼玉県で50%、
▽千葉県で32%、
▽神奈川県で30%、
▽愛知県で66%、
▽三重県で53%、
▽岐阜県で59%、
▽大阪府で87%、
▽兵庫県で63%、
▽京都府で68%、
▽福岡県で75%、
▽沖縄県で76%、
▽愛媛県で31%です。

※埼玉県の「50%」は、「49.6%」を四捨五入した数字です。

1-2医療ひっ迫 入院率

入院率はステージ3が40%以下、ステージ4が25%以下が目安です。

入院率は、
▽北海道で26%、
▽東京都で33%、
▽埼玉県は適用外、
▽千葉県は適用外、
▽神奈川県は適用外、
▽愛知県は適用外、
▽三重県で41%、
▽岐阜県で49%、
▽大阪府で10%、
▽兵庫県で16%、
▽京都府で20%、
▽福岡県は適用外、
▽沖縄県で36%、
▽愛媛県は適用外です。

「適用外」については、文末を参照にしてください。

1-3医療ひっ迫 重症者

重症者の病床使用率はステージ3が20%以上、ステージ4は50%以上が目安です。

重症者用の病床使用率は、
▽北海道で16%、
▽東京都で38%、
▽埼玉県で25%、
▽千葉県で9%、
▽神奈川県で26%、
▽愛知県で40%、
▽三重県で23%、
▽岐阜県で20%、
▽大阪府で88%、
▽兵庫県で70%、
▽京都府で42%、
▽福岡県で38%、
▽沖縄県で76%、
▽愛媛県で21%です。

2療養者数

続いて療養者数は、人口10万人当たりステージ3が20人以上、ステージ4は30人以上が目安です。

▽北海道で66人、
▽東京都で51人、
▽埼玉県で37人、
▽千葉県で22人、
▽神奈川県で23人、
▽愛知県で57人、
▽三重県で32人、
▽岐阜県で44人、
▽大阪府で249人、
▽兵庫県で86人、
▽京都府で63人、
▽福岡県で88人、
▽沖縄県で79人、
▽愛媛県で20人でした。

3検査陽性率

最近1週間のPCR検査などの陽性率です。

ステージ3が5%以上、ステージ4が10%以上が目安です。

▽北海道で9.6%、
▽東京都で7.5%、
▽埼玉県で5.8%、
▽千葉県で6.3%、
▽神奈川県で8.1%、
▽愛知県で9.7%、
▽三重県で5.6%、
▽岐阜県で9.0%、
▽大阪府で6.8%、
▽兵庫県で13.8%、
▽京都府で9.1%、
▽福岡県で9.9%、
▽沖縄県で5.8%、
▽愛媛県で2.0%となっています。

4新規感染者数

人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者はステージ3が15人以上、ステージ4は25人以上が目安です。

▽北海道で47人、
▽東京都で41人、
▽埼玉県で21人、
▽※千葉県で15人、
▽神奈川県で19人、
▽愛知県で40人、
▽三重県で16人、
▽岐阜県で38人、
▽大阪府で68人、
▽兵庫県で49人、
▽京都府で33人、
▽福岡県で57人、
▽沖縄県で38人、
▽愛媛県で10人となっています。

※千葉県の「15人」は、「14.9人」を四捨五入した数字です。

5感染経路不明者の割合

最後に感染経路が不明な人の割合です。

目安の値はステージ3、ステージ4ともに50%です。

▽北海道で51%、
▽東京都で60%、
▽埼玉県で47%、
▽千葉県で56%、
▽神奈川県で57%、
▽愛知県は48%、
▽三重県で25%、
▽岐阜県で41%、
▽大阪府で60%、
▽兵庫県で47%、
▽京都府で46%、
▽福岡県で60%、
▽沖縄県で66%、
▽愛媛県で24%でした。

指標として新たに採用された「入院率」は、すべての療養者に占める入院できている人の割合です。

新型コロナウイルスの患者が増加すると、本来は入院する必要があるのに入院できずに自宅や施設で療養する人が増えることから「入院率」は数値が低いほど、受け入れることができない患者が増えている、つまり医療がひっ迫している可能性があることになります。

ただ、政府の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」は、以下の場合には適用されないとしています。

▽療養者数が、人口10万人当たり10人未満の場合。

▽新規陽性者数のうち入院が必要な人が、発生届の翌日までに入院できている場合です。

こうした自治体については、ステージの判断は行われません。