横浜市 高齢者ワクチン接種に 6月初めにも大規模会場を設置へ

新型コロナウイルスのワクチン接種について、政府が7月末を念頭に希望する高齢者の接種を終えたいとしていることを受けて、横浜市は市独自に大規模な接種会場を設けるなどして対応していくと発表しました。

横浜市の林文子市長は12日の会見で、政府が高齢者向けのワクチンについて7月末を念頭に2回の接種を終えたいとしていることを受けて、当初の計画を前倒しして対応する考えを示しました。

具体的には、市独自に大規模な接種会場を設けるとしています。

会場は大型の集客施設などを想定し、来月初めにも設置するとしています。

このほか、一般の集団接種会場で接種を行う時間を延長したり、個別接種を行う医療機関を1700か所にまで増やしたりして対応したいとしています。

ただ、これにより、従事する医師や看護師の数を大幅に増やす必要があることなどから、副市長をトップとする特別チームを設置し、課題の洗い出しなどを始めているということです。

林市長は「時間的には厳しいが、市民の命を守るためやり抜きたいと考えている」と述べました。

一方、今月3日に始まった接種の予約受け付けがアクセスの集中で一時中断したことなどについて「市の想像力が足りなかった」と謝罪したうえで「ワクチンは間違いなく全員が接種できるので、なんとか余裕を持って予約していただくとありがたい」と話していました。