三越伊勢丹HD 決算 410億円の赤字 感染拡大で売り上げ落ち込む

大手デパートの三越伊勢丹ホールディングスのことし3月までの1年間の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大で、休業や営業時間の短縮が続き、売り上げが落ち込んだことから、最終的な損益が410億円の赤字となりました。

三越伊勢丹ホールディングスが発表した、ことし3月までの1年間のグループ全体の決算は、売り上げが前の年よりも27%減って8160億円、最終的な損益は410億円の赤字となりました。

最終赤字は2年連続で、赤字額は過去2番目の大きさです。

新型コロナウイルスの感染拡大で店舗の休業や営業時間の短縮が続いたことなどが影響しました。

3回目の緊急事態宣言で、都内の店舗の売り場を生活必需品に限定するなど厳しい状況が続いていますが、消費の回復に加え経費の削減に取り組むなどして来年3月までの1年間の業績は最終的な利益が10億円と3年ぶりの黒字を見込んでいます。

オンラインの会見で、細谷敏幸社長は「コロナに限らず百貨店や当社のビジネスモデルが受け入れられていないと感じる厳しい結果だ。収支構造の改革を第一優先に進めたい」と述べました。