“100円で朝食を” コロナ影響で困窮の学生を支援 東北大学

新型コロナウイルスの影響で経済的に困窮する学生を支援しようと東北大学は100円で朝食を提供する取り組みを始めました。

この「100円朝食」は、仙台市青葉区にある東北大学川内北キャンパスの食堂で、新型コロナウイルスの影響でアルバイトの収入が減るなど経済的に困窮する学生を支援しようと今週から始まりました。

通常380円の朝食を今月21日まで100円で提供するもので、差額は大学が負担します。

12日は豚肉と野菜を煮込んだ「五目うま煮定食」と「チキンカツ定食」が提供され、手指の消毒を済ませた学生たちが会話を控えて食事をする「黙食」を行っていました。

利用した学生は「アルバイトがなく実家からの仕送りで生活しています。朝食はバランスがよくておいしいし、食費もかからず、とても助かっています」と話していました。

東北大学の滝澤博胤理事・副学長は「県外出身で一人暮らしの学生が多く、アルバイトの収入が減ったという声を聞いて始めた。この機会に朝食をしっかり食べ生活リズムを乱さず大学に来てほしい」と話していました。

「100円朝食」は1日450食が用意され、東北大学の学生と大学院生が利用できます。