東京都 新型コロナ 969人感染確認 8人死亡 重症患者86人

東京都内では12日、新たに969人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。一方、都の基準で集計した12日時点の重症の患者は11日より5人増えて86人でした。

都の担当者は「きょうの感染者のほとんどが大型連休中に感染している。緊急事態宣言も延長されたので、気を緩めずに引き続き人との接触を減らしてほしい」と話しています。

東京都は12日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの男女合わせて969人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

1週間前の水曜日から348人増え、12日までの7日間平均は874.0人で、前の週の109.4%となりました。

都の担当者は「把握できる範囲では、きょうの感染者のほとんどが大型連休中に感染している。緊急事態宣言も延長されたので、気を緩めずに引き続き人との接触を減らしてほしい」と話しています。

12日の969人の年代別は、
▼10歳未満が30人、
▼10代が66人、
▼20代が273人、
▼30代が199人、
▼40代が147人、
▼50代が117人、
▼60代が67人、
▼70代が33人、
▼80代が24人、
▼90代が12人、
▼100歳以上が1人です。

969人のうち、およそ61%にあたる593人はこれまでのところ感染経路がわかっていません。

また、ネパールへの渡航歴がある人が1人いました。

一方、感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、
▼「家庭内」が228人で最も多く、
▼「職場内」が45人、
▼「施設内」が31人、
▼「会食」が22人などとなっています。

このうち「会食」では、大型連休中の5月4日に10歳未満の男の子が知り合いの家族とバーベキューをして感染したケースや、5月5日に40代の女性が6人以上で会食をして感染したケースがあるということです。

これで都内で感染が確認されたのは14万9061人になりました。

12日時点で入院している人はきのうより6人増えて2399人となり、「現在確保している病床に占める割合」は42.9%となっています。

一方、都の基準で集計した12日時点の重症の患者は11日より5人増えて86人で、重症患者用の病床の23.0%を使用しています。

また都は、感染が確認された40代から90代の男女合わせて8人が死亡したことを明らかにしました。

このうち、80代の男性1人は変異ウイルスの感染が確認されました。

これで都内で死亡した人は合わせて1931人になりました。

小池知事「改めて基礎の基礎に戻って」

東京都の小池知事は都庁で記者団に対し、12日から緊急事態宣言の延長期間に入ったことについて、「きょうも900人を超える新規陽性者が出ている。改めて緊急事態宣言を延長する意味を皆さんと確認していきたい」と述べました。

そのうえで「『変異ウイルスの影響が大きい』という指摘がある。『マスクをしていれば大丈夫』ではなく、改めて基礎の基礎に戻っていただきたい」と述べ、引き続き感染防止対策を徹底するよう呼びかけました。