児童館で生理用品を無償で配布 “生理の貧困”支援 千葉 松戸

新型コロナウイルスの影響のため、経済的な困窮などで生理用品が十分に手に入らない、いわゆる「生理の貧困」の状態にある女性を支援しようと、千葉県松戸市は、12日から児童館などで生理用品の無償配布を始めました。

新型コロナウイルスの影響による経済的な困窮やネグレクトなどで、親が買ってくれないといった理由で、生理用品が十分に手に入らない「生理の貧困」が社会問題になっています。

こうした女性や子どもを支援しようと、松戸市は希望者に対して、市内15か所の児童館などで、災害用として備蓄していた生理用ナプキン1万3000枚余りの無償配布を始めました。

このうち、常磐平児童福祉館では、対応する女性職員に専用のカードを提示すると、用件を言わなくても2種類の生理用品から選んで受け取れるということで、職員は相談窓口が書かれた紙も一緒に渡すことにしています。

相談員によりますと、新型コロナウイルスの影響で、利用者の高校生からアルバイトのシフトが減り食費を削っている、携帯料金が払えなくなったといった相談が寄せられ、生理用品を買う余裕がない子どもが増えているということです。

松戸市立常盤平児童福祉館の河上真実相談員は「過去に生理用品が買えないという相談もありました。中高生も気軽に利用してほしい」と話しています。