茨城県知事 東京五輪・パラ “状況により中止や延期の判断も”

茨城県の大井川知事は、12日の定例の会見で、11日に続いて12日も県内で新型コロナウイルスの感染者数が70人を超える見通しだとして、感染拡大に警戒感を示しました。

茨城県内では、11日は73人の感染確認が発表され、火曜日では最多となりました。

大井川知事は12日の会見で、12日も感染者数は70人を超える見通しだとして「大型連休の人の移動の影響が徐々に現れ始めている。感染拡大が続く場合には、さらに強い措置を取る必要がある」として、警戒感を示しました。

一方、茨城県では、鹿嶋市のカシマスタジアムが東京オリンピックのサッカー競技の会場になっていますが、東京オリンピック・パラリンピックの開催の是非について、大井川知事は「今の感染状況であれば、安心安全な開催は可能だと感じている」と述べる一方「必ず開催しなければならないということではなく、状況によっては中止や延期という判断もありうる。仮に医療崩壊というような状況の中で開催すれば、世界的にも理解をえられないと思う」と述べました。

また、茨城県内では7月4日と5日に聖火リレーが行われる予定ですが、大井川知事は、聖火リレーが行われる自治体に外出自粛の要請が出されている場合には、公道でのリレーを中止することになるという考えを示しました。

6月の下旬か、遅くとも7月初めには感染状況を見ながら対応を判断したいとしています。