新潟 長岡の花火大会 2年連続で中止を表明 コロナ感染拡大で

例年100万人以上が訪れ、全国有数の規模となってきた新潟県長岡市の花火大会について、主催する長岡市は新型コロナウイルスの感染拡大が続く状況を踏まえ、去年に続き、ことしも中止することを表明しました。

例年、8月に行われてきた長岡市の花火大会は、昭和20年の空襲で亡くなった人を悼み、平成16年の新潟県中越地震からの復興なども願う伝統行事で、県の内外から100万人以上が訪れてきました。

新型コロナの影響で去年の開催が中止になったあと、長岡市などはことし観客を市民に限定したり、打ち上げ時間を大幅に縮小したりすることも検討しましたが、磯田市長は12日記者会見し、ことしも中止することを表明しました。

長岡市内の感染者数が増加傾向にあり、予断を許さない状況になっているほか、一般向けのワクチン接種も夏までに行われる見通しが立たないことなどを理由として挙げ、「入場を制限しても安全に開催することはできないと判断した」と述べました。

一方、去年8月には、大会とは別に新型コロナの終息などを願って4発の花火を打ち上げたことを踏まえ、磯田市長は今後の感染状況をにらみながら、代わりの催しが開催できないか検討していく考えを示しました。