生活保護申請 6か月連続増加 厚労省「さらに深刻化のおそれ」

ことし2月の生活保護の申請件数は、1万7000件余りと前の年の同じ月より増えて、6か月連続の増加となったことが分かりました。
厚生労働省は「3度目の緊急事態宣言が出されるなど、状況はさらに深刻化するおそれがある」としています。

厚生労働省によりますと、ことし2月に生活保護が申請された件数は全国で1万7424件で、前の年の同じ月と比べて1309件、率にして8.1%増えました。

生活保護の申請件数が、前の年の同じ月より増加したのは6か月連続です。

前の年と比較した増加率は去年9月は1.7%でしたが、11月は2.7%、12月は6.5%、ことし2月は8.1%と大きくなる傾向にあります。

また、ことし2月に生活保護の受給を新たに始めた世帯は1万6518世帯と、前の年の同じ月と比べて1475世帯、9.8%増えました。

生活保護を受給している世帯は全国で163万7143世帯と、前の年の同じ月より0.3%増加しています。

厚生労働省は「新型コロナウイルスの影響が長期化する中、再就職が難しいことなどから生活が苦しく追い詰められる人が増えている。3度目の緊急事態宣言が出されるなど、状況はさらに深刻化するおそれがある」としています。

厚生労働省は、ホームページで「生活保護の申請は国民の権利です。生活保護を必要とする可能性はどなたにもあるものですので、ためらわずにご相談してください」とメッセージを発信しています。