聖火リレー コロナ感染の運転手が食事中に会話で組織委が謝罪

今月、佐賀県で行われた東京オリンピックの聖火リレーで物資を運んでいた車の運転手が新型コロナウイルスに感染したことを受けて、大会組織委員会が調べたところ、この運転手がルールに違反して、関係者合わせて8人と会話をしながら食事をしていたことがわかりました。組織委員会は佐賀県などに謝罪するとともに「行動ルールの順守を改めて徹底します」としています。

今月9日、佐賀県で行われた聖火リレーで隊列で使う物資を運んでいた車の運転手が夜になって体調不良を訴え、翌日の検査で新型コロナの感染が確認されました。

組織委員会が調べたところ、この運転手は数日前から複数回にわたって関係者合わせて8人と会話をしながら食事をしていたことがわかったということです。

組織委員会の感染予防の指針では食事をする際、できるかぎり同じ席を控え、対面は避けるほか、会話は一切しないと定められていますが、運転手らはこのルールを守っていませんでした。

一方で、運転手と接触があった、8人を含む合わせて17人の関係者はPCR検査の結果、全員が陰性だったということです。

組織委員会は運転手の所属先などに厳重に注意するとともに、佐賀県や県民に対して謝罪し「今後の聖火リレーの実施に際しては行動ルールの順守を改めて徹底します」とコメントしています。