テレワーク 前年の10倍近くに増加も来年にかけて減少か

新型コロナウイルスの感染拡大を背景に去年、国内でテレワークで働く人は前年の10倍近くに増えたとする民間の推計がまとまりました。一方で、感染が収束すればテレワークの縮小を考えるとする企業も多く、調査会社ではテレワークで働く人は来年にかけていったん減少すると予測しています。

民間の調査会社「IDC」は去年1年間の国内のテレワークの導入状況について国の統計と企業への調査をもとに推計をまとめました。

それによりますとテレワークを導入する企業は去年、161万社で前の年の2.5倍に増えました。

また、国内でテレワークで働く人は997万人で9.9倍に増えています。

一方、テレワークを導入した企業のうち大企業、中堅・中小企業とも40%余りが感染が収束した場合はテレワークの縮小を考えているとしていて、調査会社では、ワクチンの普及などでテレワークは来年にかけていったん減少すると予測しています。

ただ、多様な働き方などテレワークのメリットを見いだしている企業も多く調査会社では再来年以降、再びテレワークが増加することも想定されるとしていて今後、テレワークの有効活用を企業に働きかけていくことが重要だとしています。