宣言の延長や解除 “納得できる指標示すべき” 櫻田代表幹事

緊急事態宣言の延長と対象地域の拡大について、経済同友会の櫻田代表幹事は、記者会見で、宣言の延長や解除の際には、国民が納得できるような指標を明確に示すべきだという考えを示しました。

この中で経済同友会の櫻田代表幹事は「納得感の欠如がピークに達しているのではないか。何をやったら効果があり、何をしたら効果が出なかったのか。基準とすべき尺度と説明が必要だ」述べました。

そのうえで、宣言を延長したり解除したりする際には、国民が納得できるような指標を明確に示すべきだという考えを示しました。

また、ワクチンの接種をめぐり、働く人が接種しやすい環境づくりを政府が経済界に求めていることについては「さほどハードルは高くないのではないかと思っている。国難ともいえる状況にあるので、接種の日を休暇にすることも、特別な事情がないかぎりは認めることになるだろう」と述べました。

経団連中西会長退任「志半ばで無念だろう」

リンパ腫の治療を続けている経団連の中西会長が任期途中で退任することについて、櫻田代表幹事は定例会見で「相当苦しい思いをされながら、もう少し、もう少しと続けてこられたと思うが、志半ばで無念だろう。もし、中西会長と同じ立場になったらできる自信はなく、立派だと思う」と述べました。

そのうえで、後任の会長に内定した住友化学会長の十倉雅和氏については「経済団体のありようは、経済や社会が新しく変わる中で、その役割が国民などから問われている。同じ目的があれば、手を携えていきたい」と述べました。