津波で親族5人を亡くした夫婦 月命日に墓訪れ祈り 宮城 女川町

東日本大震災の発生から11日で10年2か月です。宮城県女川町では、津波で母親をはじめ親族5人を亡くした夫婦が静かに手を合わせ、祈りをささげました。

女川町の遠藤健一さん(80)と妻、多紀子さん(78)の夫婦は、震災の津波で、経営していた旅館が自宅と共に流されたほか、母親のとしこさん(当時90)と母親の弟夫婦など、合わせて5人を亡くしました。

遠藤さん夫婦は震災後、7年間、仮設住宅での生活を余儀なくされてきましたが、3年前に自宅を再建し、今は夫婦2人で生活しています。

震災後、遠藤さん夫婦は毎日、朝と夕方には自宅の仏壇に手を合わせていて、11日も線香を手向け静かに手を合わせていました。
また、月命日の11日は、2人で近くにある墓を訪れ「感謝」と刻まれた墓の前でも手を合わせ祈りをささげていました。

妻の多紀子さんは「旅館を経営し、社交的でとにかく一生懸命に働く母でした。震災から10年がすぎましたが、感謝の気持ちは今も変わりません」と話していました。