ワクチン接種予約 “接種券用意して電話を” 河野規制改革相

新型コロナウイルスのワクチン接種で予約電話がつながりにくいケースが出ていることを受け、河野規制改革担当大臣は記者会見で、長時間の通話を避けてほかの人も予約しやすくなるよう電話をかける際には接種券を手元に用意するなど協力を呼びかけました。

新型コロナウイルスのワクチン接種について、多くの自治体が高齢者を対象に予約の受け付けを始めていますが、予約が殺到して電話がつながりにくいケースが出ています。

河野規制改革担当大臣は、閣議のあとの記者会見で「通話時間が長くなると、当然、ほかの電話がかかりづらくなる。つながっても接種券が手元になくて探しにいったり、予約と関係ない質問があったりするケースも、ままあるようだ」と指摘しました。

そのうえで、電話をかける際には接種券を手元に用意するほか、家族の代表者がまとめて手続きをするなど、協力を呼びかけました。

また河野大臣は、働く人が接種を受けやすい環境を整えるため、近く、経団連などの経済団体と、産業医を活用した職場での接種や「ワクチン休暇」の取得の在り方などをめぐって意見を交わすことを明らかにしました。

愛知県西尾市での対応「全く必要のないこと」

河野規制改革担当大臣は、記者会見で、愛知県西尾市が副市長の指示で、市内に住む企業経営者と、その妻の予約を優先的に受け付けていた対応について「全く必要のないことだ」と述べました。

そのうえで「ワクチンは十分な供給量があり、希望する人は全員が打てる。焦らずに待っていただきたい」と述べました。