モデルナ アストラゼネカ 2社のワクチン 20日に判断へ 厚労省

アメリカの製薬会社モデルナが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、国内での治験の結果、2回の接種を受けた全員に、ウイルスの働きを抑える「中和抗体」の増加が確認されたことが分かりました。
厚生労働省は、今月20日に承認の可否を判断する方向で最終調整しています。

モデルナは、日本政府との間で、ことし9月までに2500万人分のワクチンを供給する契約を交わし、ことし3月、厚生労働省に承認申請を行いました。

日本での流通などを手がける武田薬品工業は、ことし1月から20歳以上の日本人の男女合わせて200人を対象に治験を行い、10日、データを国に提出したと発表しました。

それによりますと、2回の接種を終えた全員について、2回目の接種から28日後に、ウイルスの働きを抑える中和抗体などが、増加していたことが確認されたということです。

一方、安全性の重大な懸念は報告されなかったとしています。
イギリスの製薬大手アストラゼネカも、すでに国内の治験のデータを提出していて、厚生労働省は今月20日に専門家部会を開いて、2社のワクチンの承認の可否を同時に判断する方向で、最終的な調整を進めています。