台湾「招待状が届いていない」WHO年次総会への参加めぐり

WHO=世界保健機関の今月下旬の年次総会に台湾の参加を認めるよう求める声が欧米などからあがる中、台湾当局は登録の締め切り日になっても招待状が届いていないと明らかにし、WHOに参加を認めるよう訴えました。

WHOの年次総会は今月24日から開かれ、新型コロナウイルス対策での国際的な協力の強化などを議論します。

台湾は、年次総会に2009年から2016年までオブザーバーとして参加していましたが、2017年以降は中国の反対で招待されなくなり、アメリカのバイデン政権は今回、WHOに参加を認めるよう求めたほか、G7=主要7か国の外相会合の共同声明でも参加を支持する意向が表明されました。

これについて台湾外交部の欧江安報道官は、10日夜コメントを発表し、登録の締め切り日の10日になっても招待状が届いていないと明らかにしました。

欧報道官は「参加の権利を勝ち取るため最後まで全力を尽くす」としたうえで、WHOのテドロス事務局長に対し「専門家として中立の立場をとり、国際社会の正義の声に応えて一刻も早く台湾を招待するよう改めて呼びかける」として、参加を認めるよう訴えています。