三菱重工 水素を使った発電設備の開発など 脱炭素の事業強化へ

三菱重工業は、世界で脱炭素の動きが加速していることから、水素やアンモニアを使った発電設備を開発するなど、二酸化炭素の排出を減らす事業を強化する方針を明らかにしました。

三菱重工業は10日、決算発表に合わせて、今年度以降、強化する事業の概要を明らかにしました。

それによりますと、これまでは火力発電の事業を主力としてきましたが、世界で脱炭素の動きが加速していることから、二酸化炭素を減らす事業を強化します。

具体的には水素やアンモニアを使った火力発電の技術を開発し、2025年までにこれらを燃料にしたガスタービンの商用化を目指すとしています。

このほか、工場などから出る二酸化炭素を回収する事業も拡充し、従業員も、こうした分野に移行させるということです。

三菱重工の泉澤清次社長は「基本的な技術はほぼ開発が済んでいて、市場の状況を見ながら、商用化に向けて実証を行っていく。将来的には幅広い技術が必要になるので、スタートアップ企業などとの協業も進める」と述べました。

一方、三菱重工の昨年度の決算は新型コロナウイルスの影響で、一時、主力の航空機関連の事業で収益が悪化しましたが、その後は持ち直し、本業のもうけにあたる「事業損益」は、前の年度の赤字から黒字に転換して540億円となりました。