ヤマハ発動機 感染拡大続くインドの工場で5月末まで生産停止へ

インドで新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大が続く中、大手バイクメーカーのヤマハ発動機は、現地の従業員の安全を確保する必要があるなどとして、インド国内にある2つの工場での生産を5月末まで停止することを決めました。

インドでは9日、新たに40万3000人余りが新型コロナウイルスに感染していることが確認され、4000人以上が亡くなるなど、爆発的な感染拡大が続いています。

こうした状況を受けてヤマハ発動機は、現地の従業員の安全を確保する必要があるとして、インド国内の2か所にあるバイクの組み立て工場での生産を今月15日から今月末までの17日間、停止することを決めました。

インドでは医療用の酸素の不足を受けて、工業用酸素を医療用に回す措置が取られていて、ヤマハ発動機は生産に必要な工業用酸素が不足しつつあることも生産停止の背景にあるとしています。

インドでは、自動車メーカーのスズキも今月1日から16日まで現地の3つの工場での生産を停止しています。