大分 高齢者のワクチン接種予約 日時決めずにくじ引きも

大分市で10日から一般の高齢者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの個別接種の予約の受け付けが始まりました。医療機関では、配布されるワクチンの量がはっきりしないため、日時を決めずに予約を受け付け、くじ引きを行うところもあり、対応に苦慮しています。

大分市では、一般の高齢者向けのワクチン接種は200余りの医療機関での個別接種を中心に行う方針で、10日から予約の受け付けが始まりました。

このうち市内の鹿子嶋医院では、午前9時から電話による予約のほか、病院を直接訪れて予約をする人が相次ぎました。

この医療機関では、市から確定的なワクチン配布の量やスケジュールが示されていない時期もあるため、10日は日時を決めずに予約を受け付けました。

具体的な接種の日時は、市からの連絡を待ったうえで、予約した人全員を対象にくじ引きを行い、早い日程から決めることにしていて、公平性を保とうと対応に苦慮しています。

鹿子嶋医院の鹿子嶋俊平院長は「患者さんは誰が大事というのはなく、平等以外はありえない。工夫して準備をすることが大変だったが、なじみのある病院で予約ができて喜んでいる人もいたのでよかった」と話していました。