広島県 事業所で働く約56万人対象に大規模PCR検査開始

新型コロナウイルスの感染が急速に拡大する中、広島県は、広島市と福山市の事業所の56万人を対象とした大規模なPCR検査を10日から開始しました。

広島県内では感染が急速に拡大していて、県は8日から「集中対策期間」として感染対策の強化を呼びかけています。

こうした中、県は症状がなくても感染している人を把握したいとして、特に感染拡大が懸念されている広島市と福山市の10人以上の事業所で働くおよそ56万人を対象にした大規模なPCR検査を10日から始めました。

このうち広島市の事業所、プロ野球 広島では、職員や球場で働くスタッフのだ液を入れたおよそ1500人分の検体が集められ、県の担当者が回収に訪れていました。

検査の期間は地域によって異なり、福山市では今月19日から、広島市の西区など4つの区では今月20日から始まります。

検査は任意で、県は対象の半分のおよそ28万人が受けると見込んでいるということです。

検体を提出したアルバイトの男性は「自分も心配ですし、誰かを感染させてもいけないので受けにきました」と話していました。

プロ野球 広島の松田一宏オーナー代行は「スタッフにもできるだけ検査に協力するよう呼びかけた。多くの人が集まる場所なので、陰性の確認ができたスタッフで運営していくことをいちばんにやっていきたい」と話していました。