埼玉県 高齢者ワクチン集団接種会場 来月1日 さいたま市内に

埼玉県は高齢者の新型コロナウイルスのワクチン接種を迅速に進めようと、来月1日から、さいたま市内に集団接種の会場を設置することを決めました。

これは埼玉県の大野知事が会見で明らかにしました。

集団接種の会場はさいたま市浦和区の「埼玉県浦和合同庁舎」に設けるということです。

対象は今年度65歳以上になる県内に住む高齢者で、市町村が配る接種券を持っていて、まだ接種を受けていない人としています。

期間は来月1日から7月末までで、1日に最大700人の接種を想定し、期間中、およそ2万1000人に接種を目指すということです。

また大野知事は、「まん延防止等重点措置」が今月31日まで延長されることを受け、営業時間短縮に対する協力金などを盛り込んだ総額272億円余りの補正予算案も発表しました。

重点措置の適用地域では、12日から新たに百貨店など1000平方メートルを超える大規模施設に対し、午後8時までの営業時間の短縮を求めますが、事業者やテナントには床面積や短縮の時間に応じた協力金を支払うとしています。

大野知事は「ワクチンの接種は県としてもできることを行い、県民の安心と医療機関の負担軽減になることを願っている。営業時間短縮については、改めて命を守るためにご協力いただきたい」と述べました。

大野知事「単独でも宣言の要請行う」

大野知事は緊急事態宣言について「常に先手先手で対策を打つ必要があり、必要な場合はちゅうちょなく宣言を出さなければならない。1都3県など連携して、効果が上がる地域とは連携を考えたいが、埼玉県として緊急事態宣言を出すべきだと判断した場合は、埼玉県単独でも宣言の要請を行う」と述べ、ほかの県が要請しないとした場合も、必要に応じて国に独自に要請する考えを示しました。