プロ野球観客数 コミッショナー「収容人数の50%くらいで」

プロ野球とサッカーJリーグによる新型コロナウイルスの対策連絡会議が開かれ、緊急事態宣言の延長に伴い対象地域での観客数の上限が5000人になったことについて、プロ野球の斉藤惇コミッショナーは「収容人数の50%くらいでやりたいという気持ちはずっとある」と述べ、改めて上限の引き上げを望む考えを示しました。

政府は緊急事態宣言を今月31日まで延長するとともに、これまで無観客での開催を要請していたイベントについては、人数の上限を5000人かつ収容人数の半分までに緩和することを決めました。

これを受けてプロ野球は、京セラドーム大阪では大阪府の要請に従って引き続き無観客とするものの、それ以外の対象地域では12日から原則として観客数5000人を上限に試合を開催します。

10日の会議後の会見で斉藤コミッショナーは「この1年半、徹底的なデータ分析をしてきた。われわれはそれに基づいて企画しているので、収容人数の50%くらいでやりたいという気持ちはずっとある。無観客は例外中の例外で、単なる試合数の消化でやる意味がない」と述べ、改めて上限の引き上げを望むとともに、無観客での開催は避けたいという考えを示しました。

Jリーグチェアマン「無観客 メッセージなら理解できる」

Jリーグも政府の方針には従うとしたうえで、村井満チェアマンは「無観客を社会的な人流抑制というメッセージとして政府が発信したと考えれば理解はできる。こうした状況の中で機動的に戻してもらえることはありがたいし、期待に添えるようにやるだけだ」と話しました。

また村井チェアマンはJリーグのクラブが本拠地とし、自治体が所有している54のスタジアムについて、地域でのワクチン接種の会場として使うことができるかどうか検討していく考えを示しました。