9日の人出を2回目の宣言時と比較 4都府県は減も愛知福岡で増

3回目の緊急事態宣言が延長されることになった東京、大阪、兵庫、京都の9日の人出は、2回目の宣言が出ていた期間の土日祝日の平均より減少しましたが、新たに対象地域に加わる愛知と福岡では逆に増加しました。

NHKは、IT関連企業の「Agoop」が利用者の許可を得て個人が特定されない形で集めた携帯電話の位置情報のデータを使って、3回目の緊急事態宣言が出ている東京、大阪、兵庫、京都、それに12日から新たに対象地域に加わる愛知と福岡の主な地点の人の数を分析しました。

分析した時間は、日中が午前6時から午後6時まで、夜間が午後6時から翌日の午前0時までです。

それによりますと、宣言が出ている4都府県の9日の人出は、2回目の宣言が出ていた期間の土日祝日の平均と比べていずれの地点も減少しました。

減少率は
▼東京駅付近で日中は25%、夜間は19%、
▼渋谷スクランブル交差点付近で日中は33%、夜間は9%、
▼大阪梅田駅付近で日中は54%、夜間は53%、
▼神戸市の三ノ宮駅付近で日中は34%、夜間も34%、
▼京都駅付近で日中は33%、夜間は36%でした。

ただ、新たに対象地域に加わる愛知、福岡では、
▼名古屋駅付近で日中は0%と変わらなかったものの、夜間は14%増加、
▼博多駅付近で日中は1%増加、夜間は17%増加といずれも夜間の増加が目立ちました。

1回目宣言時の土日祝日平均比では大幅増加

一方、去年の1回目の宣言が出ていた期間の土日祝日の平均と比べるといずれの地点も大幅に増加しました。

増加率は、
▼東京駅付近で日中が122%(およそ2.2倍)、夜間が131%(およそ2.3倍)、
▼渋谷スクランブル交差点付近で日中が93%(およそ1.9倍)、夜間が193%(およそ2.9倍)、
▼大阪梅田駅付近で日中が200%(およそ3倍)、夜間が204%(およそ3倍)、
▼神戸市の三ノ宮駅付近で日中が168%(およそ2.7倍)、夜間が182%(およそ2.8倍)、
▼京都駅付近で日中が179%(およそ2.8倍)、夜間が166%(およそ2.7倍)、
▼名古屋駅付近で日中が286%(およそ3.9倍)、夜間が334%(およそ4.3倍)、
▼博多駅付近で日中が487%(およそ5.9倍)、夜間が566%(およそ6.7倍)でした。