新型コロナ インドなど3か国からの入国者に対し水際対策強化へ

新型コロナウイルスの感染がインドで急拡大していることを受け、政府は10日から周辺のパキスタンとネパールも含めた3か国からの入国者に対する水際対策を強化します。
成田空港を利用したインドからの入国者の一人は、感染拡大の防止に努めたいと話していました。

感染の急拡大が続くインドでは8日、新たな感染確認が40万人を超えるとともに、1日当たりの死者が初めて4000人を超えました。

また、インドで報告されている変異ウイルスが国内の空港検疫や都内でも相次いで確認されています。

こうした中、政府はインドと周辺のパキスタン、ネパールも含めた3か国からの入国者に対し、10日午前0時から水際対策を強化します。

9日の時点では、変異ウイルスが流行している35の国や地域からの入国者は国が確保する宿泊施設で入国後3日間とどめてウイルス検査を行っていますが、10日から対策が強化されるインドなど3か国からの入国者は、宿泊施設にとどめる期間を6日間にしたうえで、入国後3日目と6日目にウイルス検査を行い、陰性の場合のみ自宅などでの待機に移ることができます。

対策が強化されるのを前に成田空港では9日、インド デリーからの旅客便が到着し、およそ100人の乗客が検疫所でウイルス検査を受けたあと、スタッフの誘導で専用バスに乗り込み近くの宿泊施設に移動していきました。

日本で暮らすインド国籍の会社員の男性は到着のあと「インドは、病院に入れない人もいて大変な状況です。自分がほかの人に感染させることがないよう、1か月間くらいは自宅でテレワークをしながら外出を自粛して過ごします」と話していました。